信頼度

信頼度とは

信頼度 とは、脆弱性の検知方法の信頼度のことです。

OSS Vuls の Confidence と FutureVuls の信頼度の関係について

FutureVuls では以下のように、 OSS Vuls によって決定される Confidence を元に、信頼度を定義しています。

  • OSS Vuls の処理内で、各検知方法 (Detection Method) ごとに 1~100 の Confidence が割り当てられています。

  • 脆弱性を検知する際、OSS Vuls は各脆弱性に対し Detection Method を付与します。

  • FutureVuls では、付与された Detection Method に対応する Confidence の値に応じて信頼度が決定されます。

    • 1 < Confidence <= 10 の場合: 「信頼度: 低」
    • 10 < Confidence <= 100 の場合: 「信頼度: 高」

FutureVuls での信頼度の表示方法

タスクタブの 信頼度 カラムでは、信頼度の高低に応じて以下のように表記されます。

  • ✓:「信頼度: 高」
  • !:「信頼度: 低」

また、タスク詳細表示には、以下の2点が掲載されます。

  • 脆弱性に対し OSS Vuls によって付与された検知方法と、 検知方法に対応する Confidence の値
  • 誤検知のアラート (信頼度が低いと判定された場合のみ)

信頼度の表示箇所

信頼度が高い/低いと判定される具体的な検知方法

OSS Vuls のドキュメント を元に、信頼度が低いと判定される検知方法と、高いと判定される検知方法について、それぞれ具体的に記します。

信頼度が低いとされる検知方法

「信頼度が低い」と判定される具体的な検知方法は以下の3つで、いずれも CPE スキャンで用いられる検知方法です。

  • NvdVendorProductMatch

    • CPEのバージョン情報がない状態で、NVD を元に脆弱性が検知された時の検知方法です。
    • cpe:/a:microsoft:edge のように、バージョンを指定せずに登録した CPE に対して脆弱性が検知された場合、 NvdVendorProductMatch が検知方法として付与されます。
  • FortinetVendorProductMatch

    • CPE のバージョン情報がない状態で、Fortinet のデータソースを元に脆弱性が検知された時の検知方法です。
  • JvnVendorProductMatch

    • CPE の脆弱性が NVD 及び Fortinet のデータソースに存在せず、JVN のみで検知された時の検知方法です。JVNの検知処理はでバージョン情報のレンジ比較が出来ないため、定義されたCPEの Part, Vendor, Product に該当する全件が検知されます。このため、信頼度が低いと判定されます。

信頼度が高いとされる検知方法

  • CPE スキャン以外のスキャン方法の場合

    • 「信頼度: 高」と判定されます。
  • CPE スキャンの場合

    • 信頼度が低いとされる検知方法 の項に記した検知方法以外の方法が付与された場合、「信頼度: 高」と判定されます。
    • 「信頼度: 高」となる CPE スキャンの検知方法として、例えば NvdExactVersionMatch が挙げられます。NvdExactVersionMatch は、CPE がセマンティックバージョニング形式で一致、もしくは完全一致する場合に付与される検知方法です。
    • cpe:2.3:a:microsoft:edge_chromium:118.0.2088.88:*:*:*:*:*:*:* (該当の NVD ページ) のように、バージョンが指定された CPE に対して脆弱性が検知された場合、 NvdExactVersionMatch が付与されます。

信頼度が低い脆弱性への対応方法

信頼度が低い場合、誤検知の可能性が高いです。そのため、誤検知かどうかをご確認いただくことを推奨しています。

信頼度の低いタスクが誤検知かどうかを判断するためには、脆弱性詳細の一次情報やディストリビューションサポートページ、Referenceのリンクなどで詳細を確認してください。

もし影響ないことが確認できた場合は、タスクを非表示にしてステータスを「NOT_AFFECTED」に変更するなどで対応してください。