SSM連携スキャン#
AWS連携を利用することで、FutureVulsの画面上からEC2インスタンスを選択し、オンデマンドでスキャンできます。 これにより、通常はEC2インスタンスにSSH接続などをしてからスキャンする必要がありますが、その手順を簡略化できます。
対象環境
「Vulsスキャン」でFutureVulsに登録されたサーバのみ対象です。
対象OSは「対応環境」をご参照ください。
スキャナのバージョンがvuls v0.7.0以降のでのみSSMスキャンが可能です。 もし古い場合は「スキャナのアップデート」を実行してください。
SSM連携スキャンの設定#
事前に「AWS認証設定」を完了させてください。
AWS EC2インスタンスに対する設定#
SSM連携したい各EC2インスタンスに対してこの操作をする必要があります。
ロールの作成と付与#
AmazonSSMManagedInstanceCore
のポリシーが付与されたIAMロールを作成します。(参考)- 作成したIAMロールを対象のEC2インスタンスに付与します。
SSMエージェントの設定と登録#
対象のAWS環境に合わせてSSMエージェントをインストールします。(参考)
SSMの登録確認#
AWSの Systems Manager > フリートマネージャー > マネージドノード
に上記のインスタンスが登録されていることを確認します。
AWSアカウントに対する設定#
SSM連携したいEC2があるAWSアカウントに対して行う必要がある設定です。
FutureVuls連携設定が完了しているか確認する#
既に他のグループのSSM連携等で設定済みの場合は、簡単に連携できます。
-
FutureVulsコンソールで
グループ設定 > 外部連携 > AWS
に移動し、SSM経由スキャンの「設定」ボタンをクリックします。
- 表示されるコマンドを無視して「次へ」ボタンを押します。
SSM経由スキャンが「設定済」になっていれば設定は完了です。エラーが表示される場合は、以下の手順に従って設定してください。
SSMドキュメントを作成する環境を準備#
FutureVulsがSSMを通じてEC2インスタンスをスキャンするために、まずSSMドキュメントを作成する環境を準備します。
- 「ヘルプ」を参考に、任意の環境でAWS CLIをインストールします。
- 上記環境で
createDocument
、deleteDocument
アクションを実行できるようにします。- 対象のAWSアカウントで上記アクションの権限をもつユーザで認証して操作する。(参考)
- もしくは、対象のAWSアカウント内のEC2インスタンスにこれらのポリシーを付与する。
SSMドキュメントを作成#
-
FutureVulsコンソールで
グループ設定 > 外部連携 > AWS
に移動し、SSM経由スキャンの「設定」ボタンをクリックします。
-
表示されたコマンドを上記の準備した環境で実行します。
-
実行後、「次へ」ボタンを押します。SSM経由スキャンが「設定済」になっていれば設定は完了です。
SSMとの自動連携#
上記のSSM連携の設定後に、対象のサーバでスキャナが実行されると、各サーバがSSM連携可能かどうかの情報がFutureVulsに取り込まれます。
サーバリストの SSM連携
カラムが以下のように ✓
になっていれば設定完了です。
AWS連携の設定後にSSMで管理するサーバを追加した場合は、スキャンのタイミングでFutureVulsに自動連携されます。
SSMスキャンの実行#
サーバ詳細画面にSSM経由でのスキャン実行ボタンが現れます。このボタンを押すことで対象サーバをスキャンできます。
SSMコマンドの実行履歴や実行ステータスは AWSタブ > SSMコマンド履歴
から確認できます。
スキャン結果は SSMコマンド履歴
や グループ設定 > スキャン履歴
で確認できます。
SSMスキャンが失敗した場合#
SSMコマンド詳細履歴に、次のようなメッセージが表示された場合は、以下の手順に従って結果を確認してください。
- SSMコマンドの結果(成否)が知りたい場合
- 対象のAWSアカウントにログインして
AWS Systems Manager > Run Command > コマンド履歴
へと移動する - コマンド履歴画面で
コマンドID
を検索する
- 対象のAWSアカウントにログインして
- コマンド実行の詳細なログを確認したい場合
- 「SSM Agentログの表示ドキュメント」に従って確認してください