プロキシ設定#
FutureVulsでは、「スキャナのインストール時」「スキャン結果のアップロード時」にスキャン実行サーバからインターネットへのアクセスが発生します。 このときプロキシサーバを経由してインターネットへアクセスが行われる環境では、以下の設定をしてください。
Linuxの場合#
インストール時#
インストール前に環境変数へプロキシを設定します。
export http_proxy='http://<プロキシサーバアドレス or ホスト名>:<ポート番号>'
# 認証ありプロキシの場合
export http_proxy='http://<プロキシユーザ>:<プロキシパスワード>@<プロキシサーバアドレス or ホスト名>:<ポート番号>'
インストーラの実行方法は、通常の手順と同様です。 インストールが終わりましたら、以下の「インストール後」の項目を参照し、設定してください。
インストール後#
スキャン結果をプロキシを経由でアップロードできるように、「/opt/vuls-saas/vuls-saas.sh」ファイルを以下のように変更してください。
#!/bin/bash
## If you are using proxy, please uncomment ##
# PROXY='http://<modify>:<port>'
↑↑↑ コメントアウトを消し、環境に合わせて以下のようにプロキシを設定し保存してください。↑↑↑
PROXY ='http://<プロキシサーバアドレス or ホスト名>:<ポート番号>'
#認証ありプロキシの場合
PROXY ='http://<プロキシユーザ>:<プロキシパスワード>@<プロキシサーバアドレス or ホスト名>:<ポート番号>'
~~~ 以下省略 ~~~
Windowsの場合#
インストール時#
インストール前にWindowsOSのプロキシを設定してください。
- 検索ボックスで[インターネットオプション]を検索して起動
- [接続]タブを選択
- [LAN設定]をクリックしてプロキシサーバの設定を入力
- [OK]ボタンをクリック
インストーラの実行方法は、通常の手順と同様です。 インストールが終わりましたら、以下の「インストール後」の項目を参照し、設定してください。
上記手順でインストーラの取得にエラーが出る場合は、下記手順にしたがってインストールしてください。
番号 | 操作手順 | 実行コマンド |
---|---|---|
1 | コマンドプロンプトを管理者権限で起動する | ー |
2 | インストーラを取得する | ー |
3 | bitsadmin のタスクを生成する | ・> bitsadmin /create get-vuls-installer ・ > bitsadmin /addfile get-vuls-installer https://installer.vuls.biz/vuls-installer-v2.bat "%cd%\vuls-installer.bat" |
4 | プロキシ設定をする | ・> bitsadmin /setproxysettings get-vuls-installer override {プロキシサーバのアドレス:ポート番号} NULL ・ > bitsadmin /setcredentials get-vuls-installer PROXY BASIC ユーザ名 パスワード (認証が必要な場合のみ) |
5 | タスクを実行する | ・>bitsadmin /resume get-vuls-installer (実行後1分ほど待つ)・ >bitsadmin /complete get-vuls-installer |
6 | カレントディレクトリに "vuls-installer.bat" が取得できていればok | ー |
7 | 環境変数を設定する | ・> set VULS_SAAS_GROUPID={登録先グループのID} ・ > set VULS_SAAS_TOKEN={スキャン権限をもつトークン} ・ > set VULS_PROXY={{プロキシサーバのアドレス:ポート番号}} (必要に応じて) |
8 | インストーラを実行する | > vuls-installer.bat inst |
インストール後#
1. batch_config.tomlの設定#
スキャン結果をプロキシ経由でアップロードできるよう、C:\Program Files\vuls-saas\batch_config.toml
をファイルを以下のように変更してください。
環境に合わせてプロキシサーバのアドレス or ホスト名とポート番号を追記して保存してください。
AutoRefreshBinary = true
TimeoutRefreshBinary = 60
Proxy = proxy.contoso.com:8080
///以下はパスワード認証ありのプロキシの場合
Username = xxxxx
Password = xxxxx
URLの http://
は不要です(Vulsスキャナ実行時に、プロセススコープ範囲のプロキシ環境変数を設定した状態で実行します)
2. netsh の設定#
WindowsUpdate で用いる WinHTTP のプロキシを設定します。
- Vuls スキャナが「Proxyを経由して」Windows Update サーバへの通信する場合、
netsh
コマンドにより「WinHTTP の Proxy 値」を設定してください - WSWU サーバが Proxy 内部に存在し、Windows Update サーバへの通信時に Proxy を経由しない場合には、
netsh
コマンドによる設定は不要です
■ netsh の設定が必要な環境
スキャナ -> Proxy Server -> Internet -> Windows Update Server
■ netsh の設定は不要な環境(Proxyを経由しない場合)
スキャナ -> (Internet) -> Windows Update Server
現在設定されている WinHTTP の Proxy 設定は下記コマンドで確認できます。
netsh winhttp show proxy
以下の情報で WinHTTP のプロキシを設定するコマンドの例を記載します。
- ProxyのURL: proxy.contoso.com:8080
netsh winhttp set proxy proxy.contoso.com:8080 "localhost;*.contoso.com"
netsh での WinHTTP の設定は OS 全体の設定のため、他のアプリケーションの通信に影響する可能性があります。
例えば、Proxy が2台ある環境や、他のアプリケーションの内部で WinHTTP の Prox y設定を参照しており、WinHTTP の Proxy 設定を変更すると通信に影響するケースなどが考えられます。
予備環境等で十分テストしてから本番環境へ適用してください。 参考:How the Windows Update client determines which proxy server to use to connect to the Windows Update website
エラーが出た場合#
プロキシ環境下で以下のよなエラーが出た場合、環境変数から HTTPS_PROXY
を削除して再度実行してください。
"Failed to report. err: Post https://auth.vuls.biz/one-time-auth: proxyconnect tcp: tls: first record does not look like a TLS handshake"