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スキャナの導入要件

本ページでは「スキャン対象がインターネットに接続している場合」のスキャナ導入要件を説明します。
上記以外のユースケースについては「スキャン方法の選択肢と特徴」をご参照ください。

サーバ要件#

サーバスペック#

スキャナ動作要件として、CPU・メモリの指定はございません。 スキャナをサーバにインストールする際には、以下のストレージ容量が必要となります。

スキャナタイプ サイズ
Linuxスキャナ 約120MB
Windowsスキャナ 約100MB

【Linux】ファイル・ログ出力#

パス ファイル 内容
/opt/vuls-saas/ vuls スキャナ本体
/opt/vuls-saas/ vuls-saas.sh スキャン実行のシェルスクリプト
/opt/vuls-saas/ config.toml スキャン定義ファイル
/opt/vuls-saas/ config.toml.bak スキャン定義ファイルの自動バックアップ
/etc/cron.d/ vuls-saas スキャン実行クーロン
/opt/vuls-saas/ vuls-saas.log scan.logとreport.logの概要
/opt/vuls-saas/ scan.log 最新のスキャン状況
/opt/vuls-saas/ report.log 最新のファイルアップロード状況
/opt/vuls-saas/results/ /.json
ex. 2024-11-19T17-37-32+0900/UserAAA.json
スキャナが検知したパッケージ一覧
スキャナ → FutureVulsへのファイルアップロードが失敗した場合のみ、results配下にファイルが残る。ファイルアップロード成功した場合は、このファイルは自動削除される。

【Windows】ファイル・ログ出力#

パス ファイル 内容
C:\Program Files\vuls-saas vuls.exe スキャナ本体
C:\Program Files\vuls-saas vuls-saas.bat スキャン実行のbatファイル
C:\Program Files\vuls-saas config.toml スキャン定義ファイル
C:\Program Files\vuls-saas config.toml.bak スキャン定義ファイルの自動バックアップ
タスクスケジューラ vuls-saas-scan スキャン実行スケジュール
C:\Program Files\vuls-saas batch_config.toml プロキシ設定ファイル
C:\Program Files\vuls-saas vuls-saas.log scan.logとreport.logの概要
C:\Program Files\vuls-saas scan.log 最新のスキャン状況
C:\Program Files\vuls-saas report.log 最新のファイルアップロード状況
C:\Program Files\vuls-saas\results\ /.json
ex. 2024-11-19T17-37-32+0900/UserAAA.json
スキャナが検知したパッケージ一覧
スキャナ → FutureVulsへのファイルアップロードが失敗した場合のみ、results配下にファイルが残る。ファイルアップロード成功した場合は、このファイルは自動削除される。

ネットワーク要件#

スキャナのダウンロード時・動作時には、ご利用の環境から以下の通信が発生します。

目的 プロトコル ポート 通信発信元 通信の向き 宛先
DNSクエリ DNS 53 スキャナ導入サーバ
スキャン対象サーバ
Outgoing ご利用システム内の外部アドレス正引き用DNSサーバ
インストーラダウンロード
スキャナプログラムダウンロード
HTTPS 443 スキャナ導入サーバ Outgoing installer.vuls.biz
※スキャナ導入時、アップデート時のみ必要
スキャン結果アップロード HTTPS 443 スキャナ導入サーバ Outgoing auth.vuls.biz
vuls-results-tmp-prd.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com
OSディストリビューション
リポジトリデータダウンロード
※スキャン対象がLinuxの場合のみ
HTTP(S) 80 or 443 スキャン対象サーバ Outgoing 各OSディストリビュータが用意するパッケージリポジトリサーバ
Windows Update
※スキャン対象がWindowsの場合のみ
HTTPS 443 スキャン対象サーバ Outgoing Microsoft Windows Update 提供サイト

※ FAQ: FutureVulsの通信要件について教えてください

■■■ 注意事項 ■■■#

スキャナインストール時のネットワーク問題・トラブルシューティング

  • 当社では、スキャナのインストール時に「ユーザ様のネットワーク環境要因」で生じた問題には対応できません
  • ネットワーク問題のトラブルシューティングは、ユーザ様側でのご対応をお願いいたします

DNSクエリ#

インストーラの実行時およびスキャナプログラムの実行時にインターネットへ接続します。 インターネット接続時の名前解決には、通常の「DNSクエリ」を使用します。 DNSクエリで名前解決が可能かは、以下コマンドによりご確認ください。

  • nslookup installer.vuls.biz

Name(名前): installer.vuls.biz に対して、Address(Addresses)がレスポンスされる環境であれば、DNSクエリの動作状況に問題はありません。

【Linux】DNSクエリの確認コマンド#

$ nslookup installer.vuls.biz
Server:         x.xx.xxx.xxxx
Address:        x.xx.xxx.xxxx#53
Non-authoritative answer:
Name:   installer.vuls.biz
Address: 3.164.110.24
Name:   installer.vuls.biz
Address: 3.164.110.50
Name:   installer.vuls.biz
Address: 3.164.110.28
Name:   installer.vuls.biz
Address: 3.164.110.23

【Windows】DNSクエリの確認コマンド#

コマンドプロンプトで以下コマンドを実行する。

$ nslookup installer.vuls.biz
サーバー:  server
Address:  x.xx.xxx.xxxx
権限のない回答:
名前:    installer.vuls.biz
Addresses:  3.164.110.28
          3.164.110.50
          3.164.110.23
          3.164.110.24

インストローラ・スキャナプログラムダウンロード#

FutureVulsで利用する「スキャナ」や「インストールスクリプト」は、以下のURLから配信しております。

Linux・Windowsそれぞれの環境でダウンロードが可能かは、以下の【Linux】【Windows】疎通確認コマンドによりご確認ください。 また、閉域網等によりインターネット接続が難しい場合には「スキャン対象が閉域網の場合」をご参照ください。

【Linux】ダウンロードの疎通確認コマンド#

スキャナをインストールする環境で以下のコマンドを実行後、ステータスコード200 がレスポンスされれば、スキャナのインストールが可能です。

  • curl -o /dev/null -s -w "%{http_code}\n" https://installer.vuls.biz/vuls-installer.sh
$ curl -o /dev/null -s -w "%{http_code}\n" https://installer.vuls.biz/vuls-installer.sh
200 #スキャナインストール可能
$ curl -o /dev/null -s -w "%{http_code}\n" https://installer.vuls.biz/vuls-installer.sh
500 #200番台以外の場合は、スキャナインストール不可

インストローラの処理内容は、以下コマンドにより確認可能です。

$ curl -s https://installer.vuls.biz/vuls-installer.sh
(略)

【Windows】ダウンロードの疎通確認コマンド#

コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行後、ステータスコード200 がレスポンスされれば、スキャナのインストールが可能です。

  • curl -o NUL -s -w "%{http_code}\n" https://installer.vuls.biz/vuls-installer.sh
$ curl -o NUL -s -w "%{http_code}\n" https://installer.vuls.biz/vuls-installer.sh
200 #スキャナインストール可能
$ curl -o NUL -s -w "%{http_code}\n" https://installer.vuls.biz/vuls-installer.sh
500 #200番台以外の場合は、スキャナインストール不可

インストローラの処理内容は、以下コマンドにより確認可能です。

$ curl -s https://installer.vuls.biz/vuls-installer-v2.bat
(略)

スキャン結果アップロード#

スキャナによる資産情報の取得後、以下に向けた通信とファイルアップロードが行われます。

以下コマンドの レスポンスが得られる 環境であれば、auth.vuls.biz/one-time-auth の名前解決は正常に行われております。

項目 意味
http_code: %{http_code} が返したHTTPステータスコードを表示します
time_namelookup: %{time_namelookup} DNS名前解決にかかった時間を表示します(リクエスト開始からDNS解決完了まで)
time_connect: %{time_connect} TCP接続の確立にかかった時間を表示します(リクエスト開始からTCP接続完了まで)
time_appconnect: %{time_appconnect} SSL/TLSハンドシェイクにかかった時間を表示します(TCP接続完了からSSL/TLSハンドシェイク完了まで)
time_pretransfer: %{time_pretransfer} サーバにリクエストを送信できる状態になるまでの時間を表示します(TCP接続とSSL/TLSハンドシェイクを含む)
time_starttransfer: %{time_starttransfer} サーバが最初のデータをクライアントに送信するまでの時間を表示します(リクエスト送信から応答の最初のバイトを受信するまで)
time_total: %{time_total} リクエストの開始から応答が完了するまでの総時間を表示します

【Linux】アップロードの疎通確認コマンド#

$ curl -X POST https://auth.vuls.biz/one-time-auth -d "test" -w"http_code: %{http_code}\ntime_namelookup: %{time_namelookup}\ntime_connect: %{time_connect}\ntime_appconnect: %{time_appconnect}\ntime_pretransfer: %{time_pretransfer}\ntime_starttransfer: %{time_starttransfer}\ntime_total: %{time_total}\n" -o /dev/null

  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
100    16  100    12  100     4     56     18 --:--:-- --:--:-- --:--:--    75
http_code: 400
time_namelookup: 0.013480     #DNS名前解決完了
time_connect: 0.020119        #TCP接続完了
time_appconnect: 0.148787     #SSL/TLSハンドシェイク完了
time_pretransfer: 0.148951    #リクエストを送信可能な状態に
time_starttransfer: 0.212617  #サーバが最初の応答を返す
time_total: 0.212655          #リクエスト全体が完了

【Windows】アップロードの疎通確認コマンド#

$ curl -X POST https://auth.vuls.biz/one-time-auth -d "test" -w "http_code: %{http_code}\ntime_namelookup: %{time_namelookup}\ntime_connect: %{time_connect}\ntime_appconnect: %{time_appconnect}\ntime_pretransfer: %{time_pretransfer}\ntime_starttransfer: %{time_starttransfer}\ntime_total: %{time_total}\n" -o NUL
  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
100    16  100    12  100     4     58     19 --:--:-- --:--:-- --:--:--    79
http_code: 400
time_namelookup: 0.013773
time_connect: 0.028131
time_appconnect: 0.187459
time_pretransfer: 0.187599
time_starttransfer: 0.204314
time_total: 0.204376

【Linux】OSディストリビューション・リポジトリダウンロード#

OSディストリビューションにより、スキャナ動作時に「リポジトリダウンロード」が発生する場合があります。 以下の dpkg-query、または、rpm コマンドによりパッケージ一覧が表示できるかをご確認ください。 ※ 対応環境

Ubuntu系#

dpkg-query -W -f="\${binary:Package},\${db:Status-Abbrev},\${Version},\${source:Package},\${source:Version}\n"

RedHat系#

rpm -qa --queryformat "%{NAME} %{EPOCHNUM} %{VERSION} %{RELEASE} %{ARCH} %{MODULARITYLABEL}\n"

【Windows】Windows Update#

Windowsスキャナによるスキャン時には、インターネット経由で Windows Update(http://update.microsoft.com/microsoftupdate)へ通信します。 デフォルトの設定ではインターネットに向けて通信しますが、WSUS環境をご利用中の場合は「WSUS配下のWindowsのスキャン」をご参照ください。