スキャナの更新
最新機能は最新のスキャナでのみ利用いただけます。 ここではスキャナを最新版にアップデートする方法を説明します。
アップデートが必要か調査する#
アップデートが必要となるのは次のスキャン方法です。
- Linux OSパッケージスキャン
- Windowsスキャン
- Trivyスキャン
アップデートの対象はスキャナバイナリとスキャン実行用スクリプトの2種類です。
- スキャナバイナリ
/opt/vuls-saas/vuls
(Linuxスキャン)C:\Program Files\vuls-saas\vuls.exe
(Windowsスキャン)/opt/vuls-trivy-saas
ディレクトリ下のtrivy
,trivy-to-vuls
,future-vuls
(Trivyスキャン)
- スキャン実行用スクリプト
/opt/vuls-saas/vuls-saas.sh
(Linuxスキャン)C:\Program Files\vuls-saas\vuls-saas.bat
(Windowsスキャン)/opt/vuls-trivy-saas/vuls-trivy-saas.sh
(Trivyスキャン)
スキャナバイナリのアップデートの要否#
- 毎スキャン実行時にスキャナバイナリをアップデートする、自動更新オプションがONの場合は常に最新のスキャナが使用されるため、対応は不要です。
- サーバタブのサーバ一覧で
スキャナバージョン
列の値がold
になっているサーバはスキャナのアップデートが必要です。
スキャン実行スクリプトのアップデートの要否#
スキャン実行スクリプトファイルのアップデート頻度は稀ですが、必要に応じて更新が必要です。
- リリースノートにて、スキャンスクリプトのアップデートが必要な旨の表記がある場合は対応が必要です。
- または最新のリリースノートにて確認できるスクリプトバージョン情報と、スキャンスクリプトファイルに記載のバージョン情報が一致していない場合は対応が必要です。
Linuxスキャン vuls-saas.sh
の例。
1 #!/bin/bash
2
3 # Version: 2022/09
:
スキャナバイナリを更新する#
毎スキャン時にスキャナバイナリを自動でアップデートする方法と、アップデートが必要な時に手動でアップデートする2通りの方法があります。
毎スキャン時に自動で更新#
スキャンを実行する際、自動で最新のスキャナを再インストールします。これを設定しておくと、スキャナのバージョン管理は必要ありません。(デフォルトでは設定は有効です。)
Linuxスキャンの場合#
スキャン実行スクリプトファイル /opt/vuls-saas/vuls-saas.sh
にて、ローカル変数 AUTO_REFRESH_BINARY
の値を true
に設定してください。
スキャナの自動更新を設定しない場合は、false
を設定してください。
:
8 ## If you dont't refresh scanner, please set "false" ##
9 AUTO_REFRESH_BINARY=true
:
Windowsスキャンの場合#
設定ファイル C:\Program Files\vuls-saas\batch_config.toml
にて、AutoRefreshBinary
の値を true
に設定してください。
スキャナの自動更新を設定しない場合は、false
を設定してください。
また、スキャナの自動更新処理に時間がかかり定期的にタイムアウトする場合は、同ファイル内 TimeoutRefreshBinary
の値を増やしてください。これはbitzadminによるファイル取得の待機時間を制御する値であり、常に設定秒数分の時間待機するため、極端に大きい値を設定することは非推奨です。
Trivyスキャンの場合#
Trivyスキャンは、Trivyスキャンの設定ページを参照ください。
必要時に手動で更新#
初期インストール時と同様に、スキャナのインストールコマンドをFutureVuls画面上からコピーし、対象の環境で実行してください。
スキャン実行用スクリプトを更新する#
初期インストール時と同様に、スキャナのインストールコマンドをFutureVuls画面上からコピーし、対象の環境で実行してください。
再インストール時の注意#
スキャナバイナリを手動で更新する際、またはスキャン実行用スクリプトファイルを更新する際には、インストールコマンドの再実行が必要です。次の設定は、再インストールを実行しても更新されません。
- Linuxスキャン
/opt/vuls-saas/config.toml
- cron設定
- Windowsスキャン
C:\Program Files\vuls-saas\config.toml
C:\Program Files\vuls-saas\batch_config.toml
- Trivyスキャン
/opt/vuls-trivy-saas/config.toml
- インストール時に指定するスキャン対象がconfig.tomlに登録されていない場合は更新が入ります
- cron設定
sudoersを変更している場合(WordPressのスキャンなど)はスキャナのアップデート時に上書きされ、次回スキャン時にエラーとなる可能性があります。Vulsスキャナのアップデート後に再度 /etc/sudoers.d/vuls-saas
を編集する必要があるのでご注意下さい。