2023-03-29 リリース内容

2023年3月27日リリースのスキャナバージョン (スキャナバージョンの確認方法)

  • スキャナのバージョン
OS スキャナバージョン スキャン実行スクリプト
Linux用 vuls v0.22.2 build-6682232 Version: 2023/04
Windows用 vuls v0.2.1 build-36d85c1 Version: 2023/04
Trivy Version: 0.35.0 Version: 2023/04

SSVCのDecisionPointをロール単位で設定できるように

このアップデートにより、グループ単位だけでなくロール単位でも、SSVCのDecisionPointをより柔軟に設定できるようになりました。これにより、SSVCの設定がより細かい粒度で可能になります。

例えば、「特定のグループのDMZロールを持つサーバに対して、ExposureをOpen(インターネットからアクセス可能)に設定する」など、DecisionPointを柔軟に設定できます。ロールにDecisionPointが設定されていない場合は、従来通りグループのDecisionPointが適用されます。

Amazon Linux 2023をサポート

Amazon Linux 2023をサポートしました。

「パッチ提供」の表示を変更

各脆弱性のパッチ提供状況の表示がわかりやすくなりました。 パッチの提供状況が不明であることを示す「❔」ステータスが新たに追加され、パッチ有無の調査の要不要が判断しやすくなっています。

各ステータスの詳細は下記マニュアルの「パッチ提供」列の説明を参照ください。

スキャナの利便性が向上

スキャナの自動更新に失敗してもスキャンできるように

スキャナの自動更新機能を利用している環境下で、更新が失敗しても以前のスキャナを使用してスキャン処理が継続されるようになりました。 従来は、スキャナ更新処理が失敗するとスキャン処理自体が停止していましたが、このリリースにより問題が修正されました。

プロキシ環境下Windowsスキャンでスキャナの自動更新機能に対応

プロキシ環境下でWindowsスキャンを利用している場合でも、スキャナの自動更新機能を利用できるようになりました。 設定方法はマニュアルを参照ください。

疑似サーバをREST APIで作成できるように

REST APIを利用して擬似サーバを作成できるようになりました。 /v1/server/pseudo にPOSTリクエストを送ることで擬似サーバが作成されます。

APIの詳細は以下のドキュメントをご覧ください。 https://doc.vuls.biz/

Amazon ECR連携機能の強化

Amazon ECR連携でもパッチ修正ステータスを正しく表示

Amazon ECRスキャン連携からImportされた脆弱性の関連するソフトウェアは、今までパッチ修正ステータスが unknown でしたが、今回のリリースで修正バージョンも含め、正しく表示されるようになりました。

Amazon ECRから連携されたスキャン結果の取り込み

Amazon ECRのスキャン結果は今までステータスが SUPPRESSED もしくは、ACTIVE である脆弱性がFutureVulsに連携されましたが、今回のリリースで ACTIVE の脆弱性のみ連携されます。AWS Inspectorの抑制ルールによりステータスが SUPPRESSED になった脆弱性はこのリリース以降連携されません。

その他

  • いくつかの不具合を修正しました。