2025-04-21 リリース内容#
サーバに導入済みのスキャナは定期的に更新してください。
2025年04月21日リリースのスキャナバージョン#
OS | スキャナバージョン | スキャン実行スクリプト |
---|---|---|
Linux用 | [NEW] vuls v0.29.0 | Version: 2024/02 |
Windows用 | vuls v0.25.2 | [NEW] Version: 2025/02 |
Trivy | 0.57.1 | 2024/04 |
新機能#
1. 「一覧テンプレ」 — ビュー設定の社内標準化#
オーガニゼーションの管理者(オーナ)が作成した「表示設定」(列の表示/非表示、並び順、フィルタ条件、ソート条件)を、オーガニゼーション内の全メンバが利用できる機能です。
- オーガニゼーション管理者は、複数の「一覧テンプレ」をオーガニゼーション設定で作成・登録可能です。
- 全ユーザは一覧の上部メニューの「一覧テンプレ」から簡単に設定を反映できます。
- オーガニゼーション管理者がテンプレを修正すれば、全ユーザが同じ表示設定を共有できます。
- 保存される情報: 列の表示・非表示、並び順、フィルタ条件、ソート条件
ユースケース#
- 全社統一ルールの適用: SSVCやCVSSなど重要な項目に合わせたビューを全メンバで共有可能。
- オンボーディングの簡略化: 新規メンバも既存メンバと同じ表示設定をすぐ利用可能。
設定方法#
- オーナによるビュー作成:「オーガニゼーション設定」>「一覧テンプレ」で表示設定を決め、「追加」ボタンで保存。
- ユーザによるビュー選択: テーブル上部「一覧テンプレ」から選ぶだけで設定が反映。
2. 「閲覧権限のみ」権限 — 他グループの対応状況を確認可能に#
グループやグループセットへ「閲覧専用」で参加できる権限を追加しました。 閲覧とタスクコメント投稿 だけに権限を制限でき、社内ナレッジを安全に共有できます。 ある脆弱性について、他グループの対応を確認したい場合にご利用ください。
メンバ権限の画面例#
閲覧権限のみの画面例#
3. SBOM エクスポート機能強化#
追加内容 | 詳細 | 主な利点 |
---|---|---|
SBOM のマージ機能 | サーバを複数選び 1 つの SBOM にマージ | 複数のサーバから構成される製品のSBOM生成に便利 |
脆弱性のない CPE も出力 | 出力に含まれないCPEがある問題を修正 | サーバ・製品の全資産を出力可能に |
PURL 生成精度向上 | OSSやOSパッケージ情報からPURLへのマッピング機能を改良 | 再インポート時の EOL 判定が正確に |
4. CPE リコメンド精度向上#
Windows にインストールされたサードパーティ製ソフトウェアは、CPE を割り当ててはじめて脆弱性検知の対象になります。FutureVuls では、その割り当てを支援するために「推奨 CPE(リコメンド)」機能を提供しています (参考: ブログ記事 「Windows のサードパーティソフトウェアの脆弱性検知がもっとラクに」)。
今回のリリースでは、リコメンド機能のアルゴリズムを刷新しました。主な変更点は次のとおりです。
- 割り当て実績が多い CPE 上位 3 件 を提示
- Deprecated(非推奨)CPE を自動的に除外
これにより CPE の割り当てがより楽に正確になりました。
5. CPE 追加/割り当てダイアログに NVD 検索リンク#
CPE 割り当てダイアログから NVD の CPE 検索ページ へ直接遷移でき、 登録の有無や Deprecated かを即確認できます。
6. SAML 連携で IdP‑initiated SSO に対応#
IdP 側ポータルから直接 FutureVuls へ遷移可能に。詳細は マニュアル をご覧ください。
7. ダッシュボード「グループセット サマリ」を新設#
グループセットの総脆弱性件数・対応進捗を最上段に集約表示し、CSIRT でも全体状況を一目で把握可能。
8. グループセットからのユーザ一括管理#
複数ユーザの追加・削除・権限変更をまとめて実行でき、組織改編時の管理負荷を大幅に軽減。
9. ECR 連携 — リポジトリを一括選択で登録#
AWS ECR 連携時に複数リポジトリをチェックボックスで一括登録できます。 詳細はECRコンテナレジストリ連携にてご確認ください。
10. 新タスクステータス ALT_RESOLVED
#
設定変更、機能無効化、ブロックルール適用など、脆弱性にパッチを当てる以外の方法で解決した状態を表す ALT_RESOLVED
を追加しました。詳細はタスクステータスにてご確認ください。
11. サーバタグ追加・削除 API#
REST API でサーバタグ管理を自動化。詳細は FutureVuls API にてご確認ください。
仕様変更・改善#
変更点 | 影響・メリット |
---|---|
ダッシュボードの「KEV に含まれる未対応」項目を削除 | SSVC で KEV を考慮しているため、重複となる同項目を削除。ダッシュボードは「重要な未対応」に集約し見やすく |
表示名を「サーバ」から「サーバ・製品」に統一 | サーバ・自社製品・ネットワーク機器やアプライアンスも対象であることを明確化 |
一覧画面の優先度 HIGH の強調表示を廃止 | 一覧画面を見やすく |
プロセス実行中アイコン刷新 | 状態を 3 種類に整理し、視認性向上 |
CVSS スコア差異修正 | 一覧と詳細で値が異なるケースがあった問題を改善 |
タスクコメント更新日時の正確化 | コメント投稿時にコメント更新日時が正しく更新されるよう修正 |
メール通知の詳細変更#
種類 | 具体的な変更点 |
---|---|
Daily / Weekly レポート | ・警戒タグ通知に タスク数 と 対応期限 を追加 ・「マイタスク」ボタンと担当サーバ区分を廃止 ・レイアウト崩れを修正 |
一括メール送信 | To 送信から BCC 送信へ切り替え |
実行者 CC 追加 | 以下の通知メールの CC に操作実行者を自動追加: ・タスク(単体 / 一括)更新 ・タスクコメント登録 ・PSIRT レスポンス更新 ・PSIRT レスポンスコメント登録 ・オーガニゼーションの有償化 |